好きなパスタ麺について

  • 2022年2月28日
  • 2022年2月28日
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パスタソースとは違って、麺はテキトーに選ぶことが多いのではないでしょうか?

カルボナーラでも、ペペロンチーノでも、トマトソースの時も、麺はいつも同じものということが少なくないと思います。

でも、麺による満足感の違いはかなり大きいです。

同じソースでいろいろな麺を食べ比べる人は稀だと思うので、違いを実感している人は少ないと思いますが、食べ比べると大きな違いを感じる場合も少なくありません。

幸いなことに、どの麺を選んでも美味しいパスタが不味くなることはありませんが、美味しいパスタをより美味しく食べたいなら麺選びはとても大切です。

僕はロングパスタが好きなので、この記事ではロングパスタに絞って書きたいと思います。

理想のパスタ麺に出会う3つの要素

パスタ麺の違いは味覚への影響の大きい順に

 ①麺の種類(ダイス)

 ②麺の太さ

 ③麺の銘柄(特徴)

になります。

ですので、特定のパスタソースに合う麺を探す時はこの順番で考えれば、いち早くぴったりの麺に出会えます。

要素1:パスタ麺の種類

麺の種類は、ブロンズダイスとテフロンダイスの2つに大きく分かれます。

ダイスとは、パスタを作るための道具ですが、その違いにより麺のスペックが大きく変わります。見分け方は簡単で、パスタの表面が、つるつるならテフロン、ざらざらならブロンズダイスです。

ブロンズダイスは伝統的な製法、テフロンダイスは新しい製法なので、日本国内の大手メーカーの多くはテフロンダイスです。その反対に、イタリアのメーカーはブロンズダイスが主流でテフロンダイスのみを製造しているメーカーはバリラくらいだと思います。

食感的には、ブロンズダイスの方がモチモチしていてソースがよくからみ風味もよくて美味しいですが、まれにテフロンダイスの方がぴったり合うソースもあります。

とは言え、テフロンが合うソースにブロンズの麺を合わせても、逆のケースに比べると全然美味しいので麺の種類はブロンズ一択でも良いと思います。様々な麺をそろえるなら話は別ですが、普通の家庭なら2~3銘柄だと思うので、それならブロンズの中で異なる銘柄を使い分けることをおすすめします。

要素2:パスタ麺の太さ

麺は、太さによって食感や満足度が大きく違ってきます。

パスタは、それ一品だけだと味覚的にもボリューム的にも物足りなさを感じませんか?

その不足感を補うのが「太い麺」です。

太い麺にすることでボリューム感が増すことは想像できると思いますが、それ以上に、味の幅が広でるというか奥行きを感じる味になる効果が大きい気がします。そうなる理由はよくわかりませんが麺の表面積が大きくなるからかな?

太い麺を選ぶにあたっては、太い麺を選ぶという意識よりも普通の太さの認識を変える方が様々なケースに対応しやすいです。

日本でいう普通の太さは1.4~1.6mmですがイタリアでは1.8~2.0mmです。

このイタリアの感覚にシフトしてしまえばよいのです。

要素3:麺の銘柄(特徴)

麺の種類や太さに比べると銘柄による影響は比較的小さいですが、ブロンズダイスのなかでも銘柄によって、モチモチ感の強弱、ざらざら感の強弱、しこしこ感(コシ)、風味の違いなど、その特徴は異なります。

麺の銘柄はあまりにも多いので銘柄を選ぶ前に、どんな特徴のパスタが好きなのか?あるいはソースに合うのか?という視点で試しながら絞り込むと、ぴったりのパスタに出会えると思います。

結局のところ好きな麺は

個人的には、しこしこ型はあまり好きではないので、もちもち型とバランス型を使い分けています。

本気パスタは、もちもち型ならマンチーニバランス型ならドンペッペが今のところのベストです。

マンチーニは、もちもち感が非常に強いので合わないソースもありますが、ぴったり合えばマンチーニならではの感動的な味わいが得られます。

もう一方のドンペッペは、ザ・スタンダードとも言うべき正統派パスタで、すべてにおいて高い水準でバランスされています。

また、練習用やまかないパスタでは酒のやまやが独占輸入しているベッラモンテが好きです。

テフロンダイスに関しては特に好きな銘柄はありませんが、しこしこ型のディヴェッラよりも、バランス型のバリラの方が好きです。

我が家では、これらの銘柄を中心に異なる太さの麺を常備しており、いつでも美味しいパスタが作れるように準備しています。